匿名希望Kさんからの体験談
前回のお話では、義母から離婚した夫との婚約指輪を譲られたという非常識な体験をしたKさん。
今回はさらにショッキングで悲しいできごとが待っていました。
「流産」
婚姻届提出して2日後、初の腹部エコーでした。
夢にまで見た、あのお腹にやるあれ...楽しみすぎました。
研修医が4人ほど居り、医師から
「腹部エコー、一緒に見せてもらっても良いですか?」
と言われました。
私「どうぞどうぞ」
画面には、2頭身の可愛い影が見えました。
医師「じゃあ心音聞きますね...ん?」
何度も画面を見る医師に、敢えて自分は冷静でした。
看護師が、4人の研修医をカーテン裏へ呼びました。
気づきました。
この前まで動いていた心臓が動いていないことに。
医師「あのね、この前まで動いていた心臓が、止まっているの。これは、稽留流産と言って、お腹の中で赤ちゃんが亡くなってしまった状態なんだ。」
私「...わかりました。」
医師「今から、赤ちゃんを取り出すための手術に向けて検査をします、大丈夫?」
私「はい」
付き添いしてくれた母の顔を見ることが出来ませんでした。
母は
「なに?何かあった?」
と、何となく察していました。
結果を告げ、私は流れ作業のような手術前検査に入りました。
心電図の検査を受ける際に、我慢していたものが一気に溢れ、嗚咽しながら泣きました。
看護師さんに抱えられながら、母とトイレで泣きました。
病院内では、お腹の大きな妊婦さん達が幸せそうに帰っていく。
まわりに悟られないよう、泣かずに待ち合い室に戻りました。
医師に呼ばれ、手術の日取りを決め、医師の前で泣きました。
医師も涙を滲ませていました。
職場にも連絡をし、しばらくお休みを頂きました。
ちなみに、妊婦健診の費用も、この後の手術費用も、夫は1円も出してくれませんでした。
この健診の翌日、大好きな友人の結婚式があり、もう亡くなってしまった我が子をお腹に抱えながら、参加しました。
結婚式で感動して泣いて、お腹の子を思って泣いて。
これが本当に辛くて、辛くて仕方なかったです。
なんという悲しいことでしょう。
こんな悲しい瞬間に肝心の夫は隣におらず。
そして妊婦健診や手術の費用すら出してくれないなんて。
ふたりの赤ちゃんなのに、悲しい思いや痛みを引き受けたのはすべてKさんだけ。
せめて費用だけでも負担しようという気持ちは無かったのでしょうか?
今回はkさんの夫の薄情さにくやしさが止まりませんでした。
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